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- 9010 2008/03/12 01:05:23 KOJI KATO パリジェンヌの異文化理解? その2
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冴子さんが演じていらっしゃる、サクラ大戦、巴里花組の世界。
ところで、皆さんは、「フランス人」というと、どんなイメージを思い浮かべますか?
一昨年、パリを旅した時に、たまたまカフェで隣に座ったパリジャンとの会話で、フランスと日本の話になりました。
彼曰く、「フランス人って、へんてこな帽子かぶって、バゲットとワインボトルを抱えて歩いてる、ってイメージでしょ?」
思わず、笑ってしまいました。
確かに、外国人が抱くフランス人のイメージは、まさに“それ”です。
「へんてこな帽子」とは、ベレー帽の事でしょう。その人物がバゲットにワインを抱え、そして、さらにその背景にエッフェル塔とトリコロール旗が翻っていれば、パーフェクト?
では反対に、フランス人から見た日本のイメージは?と聞いてみたところ、驚いたことに「ハラキリ」の話が出てきました。
2004年の「巴里花組・クリスマス・ディナーショウ」の中で、グリシーヌが、日本文化の事に触れて、「ハラキリだ!」と言うシーンがありましたが、どうやら本当にフランス人の間では「ハラキリ」が有名なようです。
では、なぜフランス人の間で「ハラキリ」がそんなに有名なのか?
歴史を辿ってみると、その一端が見えたような気がしました。
幕末の日本で、侍の一団がフランスの軍人を襲撃して殺害してしまったという事件が起こった際、その罰として件の侍たちは切腹を命じられたそうです。このニュースがフランスに伝わった際に、「処刑」ではなく、自らの手で腹を切り自死するという行為に、フランス人達は驚嘆し、好奇心を抱いたらしいのです。
その後、1900年に行われた巴里万博で、日本からフランスへ渡った川上一座が劇を演じた際、その劇の中には、本来、「ハラキリ」のシーンはないはずなのに、フランス人興業主が、「サムライが出るのなら、何としても『ハラキリ』を!」と言って聞かなかったそうで、劇の内容を曲げて演じたそうです。
そして、劇場の外に「今日はハラキリあり!」と告知を貼り出すと、公演は大入りになったのだとか。
こうして、万博開催中にこの劇を観たフランス人たちによって、この日本文化??は語り継がれたのかもしれません。
さて、ディナーショウでは、迫水大使が、「今は、ハラキリはしない」と説明していました。
それに対して「残念っ!」と、何だか、おいしいものでも食べそびれてしまったかのような表情で、無邪気に残念がっていたグリシーヌ。
恐ろしい事、というよりは、うわさに聞いていた「遠い異国の不思議な風習」に対する、パリジェンヌの強い好奇心だったのでしょうね。
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