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#8853 KOJI KATOさんへのコメント > > 今日、放送があった「おはなしの旅」の > 「ピアノのおけいこ」の感想を書かせて下さい。 > > > 切なく甘酸っぱい、思い出の話・・・と思って聴いていました。 > 男の子が、好きな女の子に、好きであるが故にしてしまった意地悪。 > > ずっと後になったある日、少年は、通りがかりに稽古中のピアノの音を聴いて、その女の子を思い出します。 > 「そういえば、あの子もピアノを習っていた・・・」 > > 少年は、ピアノの稽古が聞こえるその家のすぐそばで、女の子が落としたらしいレースの手袋を拾いました。その夜、意を決して、彼女の家に行くのですが・・・ > > この夜のシーンの描写、そのナレーションの持つ秘やかさが印象的でした。大きな三日月が出ている夜空の描写があるのですが、どこか、その三日月には薄雲がぼんやりとかかっているような、そんな感じがしました。 > > > レースの手袋は家の垣根に残してきただけで、少年は結局、彼女に声を掛けることはできません。 > > 少年は、その彼女の事を、きっとあの時の女の子なのだと思い、彼女へいつかの意地悪を謝りたくて、ようやくの思いで手紙を書きました。その手紙を紙飛行機にして、彼女の元へ飛ばしたのですが・・・ > > その紙飛行機の、思わぬ受け取り手。 > そのこころに蘇った記憶は・・・・ > > 今日が8月15日であることを深く思い出す、そんな結末でした。 > > > 「おはなしの旅」のおはなしは、いつも、豊かな言葉で多彩な情景描写を聴かせてくれるのですが、このおはなしを聴き終わったあとに、ふわりとこころに残っていた描写があります。 > > ほろほろとこぼれた桜の花びら > むせかえるような、つるバラの匂い > 毛糸玉のようなテリア > 女の子の、あったかい花びらみたいなほっぺた > > イメージがすうっと浮かぶ、そんな情景描写。 > 冴子さんのナレーションが、その情景を、薄墨で描いた桜の花のように淡く、優しく包み込んでいました。 > > > このおはなしを聴いていて、ふと、影絵芝居を思いました。 > 切り取られた紙で作った人物や風景。それに後ろから光を当てて作られた影絵。 > > 人物も風景も、確かに「存在」しているのに、どこか儚い。 > そう感じたのは、少年の記憶や想像の描写が多かったからでしょうか? > > このおはなしには、影絵芝居のような空気が漂っている、そんな気がしました。 >
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